2008年1月13日日曜日

未経験ですが、生産管理ポジションで採用されました。

ただ営業、接客がいやだという理由で就職活動をしていた。
工場で働いた経験がある。 工場での流れ作業。 たしかに肉体的にはつらいところがあったが、上からのオーダーに沿って黙々と製品を作る。 面白くない。やりがいは無かったが、理不尽なことを言われたり、ダラダラとサービス残業をすることは無かったので、
客が来ない、売り上げが上がらないというだけで、責任を押し付けられる販売業よりはマシだと思った。

売り上げが上がらない、上がったら上がったで、さらに上の目標を押し付けられる。 結局ずーっとエンドレスタダ働き。 サービス残業、サービス出勤。 これを自主的に強制される。 こんな世界からは逃げ出したかった。

求人を見れば、ここタイでも日本でも営業の仕事ばかりが目に付く。 他にもあるだろうが、それらは実際には高い技術、知識、経験を求められたりする、一般的ではない求人である。

ふつうの人、フツウの若者が当てはまる求人というのは80%が接客、営業職だ。

実際世の中は営業職以外の人間も多く働いている。 営業職以外は皆スペシャリストでなければならないか。 否。

おいしい仕事は長く続けられる。 だから皆辞めない。 ポジションの空きができたとしてもも高いカネを払い求人雑誌に載せるなんてしなくても、適当に周りの人に頼めばやりたい人などカンタンに探せる。

だから、コネなんかでカンタンに手に入る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 行き詰っていた。

とにかく、工場で働こうと思った。

なんとか、今回の職場で働き口が見つかった。 生産管理という仕事。

ボクの会社には
イギリス人の社長
日本人の工場長

そしてオレ。

その下に、タイ人のワーカーたち。
タイ人のワーカーたちも単純作業をしている人が80%
あとの20%はタイ人の管理をしている人々。 コンピュータなんか使って生産を管理したり
部下の勤務時間を管理したりしている。

そんななかでオレは何をすればいいか?
まったくわからない。 一人取り残されている。
勤務中は仕事っていう仕事も与えられないので、ネットで会社のことを調べたりしている。

こんなことで1週間が過ぎた。

工場長が言うには、 生産計画を作ったり、新しい製品の図面から量産体制を組んだり、新しい製品の開発をしたりすることも仕事という。 CADや、EXCELなんか使って。 なんか出来る気がしない。

ワタシニはできないかもしれない。
心が折れました。 ということで、ストレスたまりまくり、不安でいっぱいです。

とりあえず、「いやならいつでも辞めてやる!」ということ。
それから、「とりあえずの目標として、試用期間の3ヶ月を耐え抜くこと」これである。


そんななか、おととい、タイ人のワーカーから日本語で書いてある仕様書の翻訳を頼まれたときは本当にうれしかった。

タイ人のトップらしき人間は英語がすこしわかるので、英語で翻訳してあげた。
そして、いつでも聞いてくれよ! と言った。 

あと、ほっとするのは、帰りはタイ人ワーカーたちと一緒の乗り合いバンで帰るのだが、このときは楽しい。

そう。 オレに欲しいのは友人なのだ。

たしかにカタチは会社の管理職。 
だから、会社内でおおっぴらに従業員と戯れるわけにはいかない。
だけど、帰りのバスの中なんかでは気持ちも緩む。 経営者の目も無い。

それから、近所の食堂の子供とも仲良くなった。
35くらいのお母さんがやっている食堂。 10歳の娘がいつもいるんだけど。
その子が学校で日本語を習っている。 で、オレにいろいろ話しかけてくるんだけど、ちょっとづつ教えている。

もちろん、オレも彼らにはタイ語で話すわけで。

Si vis pacem, para bellum――和を求めるなら戦に備えよ

小飼弾がインタビューで使っていた言葉。 
なんていい言葉だと思った。

会社人間になれないし、なりたくない俺。
でも会社で働くには会社に溶け込まないといけないオレ。

長く続けたいからこそ、長く続けられない。 辞めた後のことを考える。

人間関係も自分の将来もなにもかも会社に依存してしまっては、逆に会社の思うが侭となるし、会社に否定されれば自分立つ瀬がなくなる。 
日本社会はまさにそうで、だから、会社人間を量産するし、他の社会との接触も許さない。

付き合い、このくらい出来ないと相手にされない。といって、酒、ゴルフ、パチンコに強要
そうやって、貯金をむしり取る。
人に一目置かれないと出世ができない。生き残れないと競争心を煽られ、見栄で高級車、ケータイ電話。 ブランド。
そうやって、カネをむしり取る。

サービス残業、サービス出勤で、会社以外の社会との関係をむしり取る。

そうやって人を奴隷化する。
もう会社の思うがままである。

貯金をしたい、金をためたいから、付き合えないなどと言おうものなら、「オマエなにを心配しているんだ!?」 などと、牽制する。 牽制して、カネを使わせようとする。

仕事もカンタンな仕事でも「まだ早い」などといって、なかなか教えようとしない。

戦の備え。
兵器は
・知識、経験(これがあれば職業の鞍替えが容易になる)
・貯金(これがあれば、会社を辞めて収入が途絶えても怖くはない)
・会社以外の人間関係(自分の居所が会社で否定されても不安にならなくて住む)

オレはこの言葉を最近知ったが、

これこそ、今のオレは念頭において忘れてはならない格言だ。

Si vis pacem, para bellum――和を求めるなら戦に備えよ




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